小水力発電のしくみ
資源のすくない日本では、どんな風に電気をつくっているのか知っているかな?
発電方法にはいろいろあるけど、水が高いところから低いところへ流れるときのパワーを利用した水力発電は、環境にやさしく安定した純国産エネルギーなんだ。上から下へと勢いよく流れる水の中に置かれた発電用のポンプ水車が、くるくると回転して発電機をうごかし、電気をうみ出しているよ。山や丘、海や川などの自然に囲まれた日本にぴったりの発電方法だね。
中でも、1,000kW(キロワット)以下の水力発電のことは、小水力発電とよばれているんだ。
- 一年中いつでも、出てくる電気の大きさがほとんど変わらないよ!
- 出てくる電気の大きさに変化がすくないから、とっても使いやすいんだ!
- 夜はお休みしてしまう太陽光発電とくらべて、5~8倍の電気がつくれるよ!
- すこしのエネルギーでたくさんの電気をつくることができる!
(どこに設置するかが大切) - 他の発電方法にくらべて、せまい場所にも設置できるよ!
- 水車を設置できるのは、決められた流量・落差がある場所だけなんだ。
- 水の流量や落差ごとに、ぴったりとあう水車を選ぶ必要があるよ。
- 水を使うためには「ここの水を使ってもいい」といういろいろな許可が必要なんだ。
- 水を使う許可をもらうには、国が決めたルール(河川法など)で、たくさんの作業が必要となるよ。
リング水車 | 上水道(水道水)、農業用水などにぴったりな、油を使わない水車。 |
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ポンプ逆転水車 | 昔から使われているポンプを利用した、期待どおりにしっかりと働いてくれる水車。 |
フランシス水車 | 昔から使われてきたタイプで、すこしのエネルギーでもたくさん働く、中落差向けの水車。 |
クロスフロー水車 | フランシス水車のように昔から使われてきた、流量の変化につよい低・中落差向けの水車。 |
ピコ発電水車 | 工場、水路など、身の回りのちょっとした水エネルギーを利用する小水力システム。 |