パワーコンディショナメンテナンスの流れ
パワーコンディショナのメンテナンスは大きく分けて、通常点検と部品交換の2種類があります。通常点検とは、メンテナンス提案のページでご紹介している年次点検にあたります。部品交換とは、各パワーコンディショナメーカーが推奨している重要な作業です。
特に年次点検をしっかりと行っていれば、故障する前に老朽化や磨耗した部品を発見できるため、予想外のトラブルを防げます。
下記では一例として、発電所を安全に稼動させるために重要となるパワーコンディショナの通常点検の一部を抜粋して、写真と共に解説いたします。参考にご覧ください。
250kWパワーコンディショナ 10台点検作業 (栃木県某所)
盤内外観検査
盤内外観検査を行い、消耗品や運転状況をチェックするところから、通常点検は始まります。
フィルター表面の清掃
屋外盤フィルター部分を点検し、表面に見える汚れを落とします。定期的に清掃していても、汚れはたまります。
清掃前のフィルター
パワーコンディショナを納入後、1年経過した清掃前のフィルターです。埃などで目詰まりしているのが一目瞭然。これらが故障の原因となります。
フィルターの清掃
クリーナーでフィルターを清掃します。目詰まりしている埃や汚れを丁寧に取っていきます。
水洗い
クリーナーで清掃後、水洗いをして、徹底的に埃や汚れを取ります。クリーナーで取りきれなかった埃や汚れを水で洗い流します。
清掃完了
清掃後のフィルターの状況です。クリーナーおよび水洗いのおかげで、目詰まりしていた埃や汚れが、きれいになくなっています。
換気ファンの確認
換気ファンを取り外し、排熱に異常が起こらないよう、詰まり・回転・汚れを確認します。
制御電源電圧の測定
制御電源電圧の測定と共に、その他ケーブルなどに異常がないかを確認します。
最終測定
絶縁抵抗を測定し、異常がないことが確認できれば、清掃は完了です。
完了
最後に清掃後のフィルターを取り付けて、完了となります。